第2回では、じゃんけんゲームの「全体の流れ」をざっくり紹介しました。
今回の第3回では、その流れの最初にある 初期化(緑の旗) を深掘りします。
初期化はゲームの「スタート準備」。
ここが理解できると、Scratchでゲームを作るときの基礎が一気にわかります。
初期化とは「ゲームをまっさらな状態に戻すこと」
ゲームは 緑の旗を押すと初期化されてスタート準備に入ります。
初期化では、ゲームの状態をすべてリセットします。
- 初めから → 0(ゲーム開始時の状態を示すフラグ)
- 勝ちの回数 → 0
- 挑戦回数 → 0
- CPUの手 → 0
- CPUの手履歴 リスト → 空
表示する文字 → 「じゃんけんで勝負だ!!」(OUTPUT)
つまり初期化は、「ゲームを正しく始めるための準備」であり、すべての処理の出発点です。
変数は「1つだけ入る箱」
初期化でまず行うのは、変数のリセットです。
変数は Scratch の中で「1つだけ入る箱」のようなもの。

- 初めから → 1つの箱
- 勝ちの回数 → 1つの箱
- 挑戦回数 → 1つの箱
- CPUの手 → 1つの箱
初期化では、この箱の中身をすべて 0 や空に戻します。
リストは「番号つきの箱が並んだ棚」
リストは変数と違い、 番号つきの箱がズラッと並んだ棚 のようなもの。

- CPUの手履歴
初期化では、この棚の箱を全部空にします。
初期化ブロックを見てみよう
ここで、実際の初期化ブロックを見てみましょう。

このブロックでは、
- 変数を 0 にする
- リストを空にする
- 表示する文字をセットする
- スプライトの位置や表示状態を整える
など、ゲーム開始前の準備がすべて行われています。
初期化がないとゲームは壊れる
初期化は「ただのリセット」ではありません。
Scratchのゲームでは 初期化がないとゲームが壊れます。
例えば:
- 前回の勝ち数が残ったままになる
- 挑戦回数が増え続ける
- CPUの手履歴が前のゲームのまま
- 表示が前回の結果のまま
- プレイヤーの手が前回のまま残る(※プレイヤーの手は第4回で扱います)
初期化はゲームの「スタート地点」を作るために絶対必要。
初期化の流れを図で理解する

初期化の流れはこうなります:
- 緑の旗が押される
- 変数をリセット
- リストをリセット
- 表示をリセット
- スプライトの位置を整える
- 「じゃんけんで勝負だ!!」と表示
これでゲームの準備が整います。
初期化は「INPUT・PROCESS・OUTPUT・LOOP」の土台
Scratchのゲームは
- INPUT(入力)
- PROCESS(処理)
- OUTPUT(出力)
- LOOP(繰り返し)
で構成されています。
初期化はこのすべての 土台 になります。
初期化があるからこそ、
- INPUT が正しく動き
- PROCESS が正しく計算され
- OUTPUT が正しく表示され
- LOOP が正しく繰り返される
という流れが成立します。
第3回のまとめ
今回のポイントは3つ。
- 初期化はゲームをまっさらな状態に戻す作業
- 変数は「1つだけ入る箱」、リストは「番号つきの箱が並んだ棚」
- 初期化がないとゲームは壊れる
次回予告(INPUT編へ)
次回は、 第4回:ゲーム開始(ねこクリック) です。
クリックイベント、変数への保存、スプライトの動きなどを解説します。
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