🚨 スマホを防犯の最前線に！警察訪問で知った国際電話の脅威と、警視庁アプリ「デジポリス」最強活用術

序章：日常に潜む「国際電話」という名の脅威

現代の生活にスマートフォンは不可欠ですが、その利便性の裏側で、電話番号を悪用した特殊詐欺が猛威を振るっています。特に近年、詐欺の実行犯が用いる電話番号の約8割が「国際電話番号」（国コード「+1」「+44」などから始まる番号）であることが警察庁からも報告されており、その脅威はもはや無視できません。

「私は大丈夫」と思っている方も、本当にそうでしょうか？先日、実際に警察官が自宅を訪問し、国際電話を利用した詐欺の危険性を知らされたという、身の毛のよだつような経験談がこの問題の深刻さを物語っています。警察官の訪問は、私たちが自ら電話環境の安全を確保する必要があるという、切実なメッセージだったのです。

本記事では、この国際電話の脅威からスマートフォンを守るための最強の防犯戦略を、警視庁が提供する防犯アプリ 「デジポリス」 の具体的な使い方を中心に徹底解説します。

Ⅰ. なぜ国際電話の着信対策が「最重要」なのか？

特殊詐欺の手口は「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」など多岐にわたりますが、実行犯が共通して利用するのが「国際電話」です。

1. 詐欺の隠れ蓑としての国際電話

詐欺グループが国際電話を利用する主な理由は以下の通りです。

• 足跡の隠蔽： 国内の通信網よりも追跡が難しく、警察による摘発を免れやすい。
• 不信感の軽減： 「海外からの重要な連絡」を装い、被害者に「何か特別な連絡かもしれない」と思わせる心理的な効果。
• 多数への架電： 大量の電話番号に一斉に架電する際、国際回線が使われやすい。

被害を防ぐための最もシンプルで確実な方法は、「そもそも電話に出ないこと」、つまり 「着信を遮断すること」 です。

2. 固定電話と携帯電話の対策の現状

特にスマートフォンは常に利用者本人が操作するため、手軽かつ確実に防御できる対策が求められていました。そこで登場するのが、警視庁公認の防犯アプリ「デジポリス」です。

Ⅱ. 未来の防犯対策：警視庁アプリ「デジポリス」徹底活用術

「デジポリス（Digi Police）」は、警視庁生活安全総務課が提供する公式の防犯アプリです。その最大の注目機能が、特殊詐欺対策の切り札として搭載が予定されている国際電話番号ブロックシステムです。

1. 【目玉機能】国際電話番号ブロックシステムの使い方（令和7年12月搭載予定）

特殊詐欺電話の約8割に使われている国際電話番号を、アプリ側でまとめて着信通知を遮断する機能です。この機能により、利用者は心当たりのない国際電話にうっかり出てしまうリスクから解放されます。

🛡️ 利用開始のステップ

1. アプリのアップデート： 令和7年12月以降に、App StoreまたはGoogle Playから「デジポリス」アプリを最新版にアップデートします。
2. 機能の有効化： アプリ内の「国際電話番号ブロックシステム」の設定画面に移動し、機能を 「ON」 に切り替えます。
3. OS連携の許可： スマートフォンのOS（iOS/Android）が求める権限（電話関連の権限など）を許可します。

（注記： iOS版とAndroid版では、OSの仕様によりブロック機能に差異が生じる可能性があります。具体的な設定手順や機能詳細は、搭載開始時にアプリ内のお知らせや警視庁ホームページで必ず確認してください。）

この設定さえ完了すれば、あなたのスマートフォンは国際電話詐欺への強固な防御壁を自動的に展開します。

2. デジポリスのその他の強力な防犯機能

デジポリスは、国際電話ブロック機能以外にも、日常の安全を守るための多彩な機能を搭載しています。

① 痴漢撃退・防犯ブザー機能

電車内や夜道など、緊急時に声を出せない状況で役立ちます。

• 痴漢撃退機能： 画面をタップすると「痴漢です 助けてください」などの文字を表示し、周囲に助けを求める音声が流れます（マナーモードでも作動）。
• 防犯ブザー機能： 大音量のブザー音を鳴らして周囲に危険を知らせます。

② ココ通知機能（見守り機能）

家族や親しい人との安否確認に役立つ機能です。

• 位置情報通知： ワンタップで、あらかじめ登録した連絡先に「現在地」や「メッセージ」（「いまここ」「かえるよ」など）を通知できます。
• 活用例： 子どもが学校や塾に着いた時、高齢の親が外出から帰宅した時などに利用することで、家族の居場所を把握し、事件や事故に巻き込まれた際の早期発見に繋がります。

③ エリア通知・犯罪発生情報

地域の安全情報をリアルタイムで知ることができます。

• マイエリア登録： 自宅や勤務先、子どもの通学路など、最大3つのエリアを登録できます。
• プッシュ通知： 登録エリア内で「子どもへの声掛け事案」「侵入窃盗」「特殊詐欺のアポ電」などの犯罪が発生した場合に、スマートフォンにプッシュ通知でお知らせします。
• MAP機能： 地図上で過去1か月間の不審者情報などを色分け表示し、危険なエリアを視覚的に確認できます。

デジポリスは、これらの機能を無料で提供することで、利用者のスマートフォンを防犯の「パトロール隊」に変えてくれます。

Ⅲ. デジポリスと合わせて実施したい！総合的な特殊詐欺対策

デジポリスの導入は強力な対策ですが、詐欺の手口は進化し続けています。アプリと併用して、以下の総合的な対策を実施することが重要です。

1. 通信事業者の提供する対策の活用

スマートフォンキャリア（携帯電話会社）も、迷惑電話対策サービスを提供しています。デジポリスの国際電話ブロックがOS仕様の制約を受ける可能性もあるため、キャリアの純正サービスとの二重の防御は有効です。

2. 知らない番号からの電話への「鉄のルール」

着信をブロックできなかった不審な電話に対し、以下の 「鉄のルール」 を徹底してください。

• 知らない国際電話（「+」から始まる番号）には絶対に出ない
  • 心当たりのない国際電話は、詐欺の可能性が極めて高いです。
• 絶対に折り返さない
  • 「国際ワン切り詐欺」と呼ばれる手口で、折り返すと高額な国際通話料金を請求される可能性があります。
• 留守番電話機能を活用する
  • 電話に出る前に留守番電話に切り替え、録音されたメッセージを聞き、相手と用件が特定できるまで折り返しはしない。
• 電話帳登録外番号からの着信は拒否設定にする
  • 多くのスマートフォンには、電話帳に登録されていない番号からの着信を自動で拒否する設定があります。

3. 被害に遭いそうになった、遭ってしまった場合の対処法

もし不審な電話を受け、不安を感じたり、金銭を要求されたりした場合は、決して一人で悩まず、すぐに以下の窓口に相談してください。

• 警察相談専用電話：#9110
  • 緊急ではないが、警察に相談したい、助言がほしいという場合に利用できます。
• 緊急通報（事件発生時）：110
  • 被害が発生した、またはまさに被害に遭いかけているなど、緊急の対応が必要な場合に通報します。
• 消費者ホットライン：188（いやや！）
  • 消費生活全般に関する相談を、最寄りの消費生活センターなどに繋いでくれます。

結び：自らのスマホを守ることが、家族と社会の安全に繋がる

国際電話詐欺の増加は、現代社会における通信環境の「スキ」を突いた卑劣な犯罪です。しかし、警視庁「デジポリス」の国際電話番号ブロックシステムのように、技術の進化は常に犯罪対策を強化しています。

「自分のスマートフォンは自分で守る」 という意識を持ち、デジポリスの機能を最大限に活用し、さらにキャリアのサービスや「鉄のルール」を組み合わせた多重防御を行うこと。これが、あなた自身と、あなたの愛する家族を特殊詐欺の脅威から守る最も効果的な方法です。

令和7年12月の機能搭載を心待ちにしつつ、まずは現在のデジポリスの他の機能や、既存の国際電話着信対策の見直しから始めてみましょう。安全・安心なデジタルライフは、あなたの 「一歩踏み込んだ行動」 から始まります。