はじめに:子どもが成長するほど、親の不安は増える
「もう中学生なんだから、スマホを持たせてもいいんじゃない?」 「GPSなんて過保護じゃない?」
そんな声を、周囲から何度も聞いてきました。 でも、私たち夫婦は、長男(13歳)にスマホではなく見守り専用の端末を持たせています。
理由はただひとつ。 “安心して見守るため”です。
小学生の頃は、登下校の安全が心配でした。 でも中学生になると、心配の種類が変わってきます。
- 部活や塾で帰宅が遅くなる
- 友達との外出が増える
- 電車やバスでの移動が増える
- 親の目が届かない時間が長くなる
そして何より、本人が「大丈夫」と言っていても、本当にそうなのか分からない。 そんな不安が、私たちの中にずっとありました。
スマホを持たせない理由
実は、長女(15歳)にはスマホを持たせています。 高校生になり、通学や連絡の必要性も増えたため、本人の希望もあって持たせることにしました。
でも、長男にはまだスマホを持たせていません。 その理由は、私たち夫婦の中で明確でした。
- SNSやネットのトラブルが怖い
- 依存や使いすぎが心配
- 学校での持ち込みが禁止されている
- 親が管理しきれないと感じた
もちろん、スマホには便利な面もあります。 でも、私たちが求めていたのは「連絡手段」や「居場所の確認」であって、ゲームやSNSではありませんでした。
そこで選んだのが、見守り専用の端末。 通話やネット機能はなく、位置情報と簡単なメッセージ機能だけがついているものです。
導入前の葛藤と、息子の反応
正直、最初は迷いました。 「中学生にGPSなんて、嫌がられるかも」 「反抗されるんじゃないか」
でも、ある出来事がきっかけで、私たちは導入を決意しました。
長男が中1の春、部活帰りに電車を乗り間違えて、帰宅が1時間以上遅れたことがありました。 スマホは持っていない。連絡も取れない。 駅に迎えに行っても見つからず、妻と二人で不安に押しつぶされそうになりました。
その時、私たちは思いました。 「居場所が分かるだけで、どれだけ安心できるだろう」 「本人が困っている時に、こちらから声をかけられたら…」
そして、見守り端末の導入を決めました。
息子の反応は意外にも素直でした。 「スマホじゃないなら、別にいいよ」 「持ってるだけで安心するなら、いいよ」
反抗されることもなく、むしろ「親が心配してくれてるんだな」と感じてくれたようです。
導入後の変化:見える安心、減る口論
見守り端末を長男に持たせてから、私たちの生活は大きく変わりました。 まず、「今どこにいるか」が分かるだけで、こんなにも安心できるのかと驚きました。
部活帰り、塾の行き帰り、友達と遊びに行く日。 これまでは「何時に帰ってくるの?」「どこにいるの?」と何度も聞いていたのが、アプリを開くだけで確認できるようになりました。
本人も「いちいち連絡しなくていいから楽」と言っていて、親子のやり取りがスムーズになった気がします。
そして何より、口論が減ったんです。 以前は「何で連絡しないの!」「心配したんだよ!」と、つい感情的になってしまうこともありました。 でも今は、位置情報が分かることで、感情ではなく事実に基づいて話せるようになった。 これは、親子関係にとっても大きな変化でした。
実際に使って感じたメリット
使ってみて分かった、見守り端末の良さはこんな感じ:
- リアルタイムで位置が分かる →電車移動中や塾の帰り道でも、今どこにいるかが地図で確認できる。
- エリア通知が便利 →自宅や学校など、指定した場所に出入りすると通知が届くので、登下校の確認がラク。
- 音声メッセージで簡単な連絡ができる →「今から帰るよ」「迎えに来て」など、短いメッセージを送れるのが便利。
- スマホよりも安心して持たせられる →ネットやSNSがないので、トラブルや依存の心配がない。
- 学校に持ち込みやすい →通話機能がないため、学校側も比較的受け入れてくれる。
見えてきた欠点と、我が家の補い方
もちろん、使ってみて「完璧!」とは思いませんでした。 いくつかの欠点も見えてきました。
1. 屋内や地下で位置がズレることがある
塾のビルの中や地下鉄では、位置情報が数十メートルずれることがありました。 「え、なんでこんな場所にいるの?」と驚いたことも。
補い方: 私たちは、位置情報だけに頼らず、音声メッセージで「今どこ?」と確認する習慣をつけました。 本人も「地下にいるとズレるよ」と教えてくれるようになり、誤解が減りました。
2. バッテリーの持ちが短い機種もある
最初に選んだ端末は、毎日充電が必要で、うっかり忘れると使えなくなってしまいました。
補い方: 長男と一緒に「帰宅したら充電するルール」を作りました。 今では、ランドセルを置いたらすぐ充電するのが習慣になっています。
3. 本人が「見られている」と感じることもある
ある日、「ずっと見られてるみたいでイヤだ」と言われたことがありました。 親としては安心したい。でも、子どもにはプライバシーもある。
補い方: 私たちは、「困った時に助けられるように持っていてほしい」と伝えました。 そして、普段は位置を確認しすぎないように意識しました。 「信じてるよ」と言葉にすることで、本人も納得してくれました。
こんな悩みや疑問を持っている方におすすめ
見守り端末を検討している方の多くは、日々の子育ての中で「どうしたら安心できるか」「何を選べばいいか」と悩んでいるはず。ここでは、実際によく聞かれる疑問や不安に沿って、どんな方にぴったりなのかを紹介します。
「中学生に何を持たせれば安心できるか」で迷っている方へ
スマートフォンはまだ早い気がするし、学校に持ち込めない…。そんなときに選ばれているのが、通話やネット機能がない見守り専用の端末です。ランドセルやバッグに入れておくだけで、登下校や外出時の位置が確認できるので、親の不安がぐっと減ります。
「子どもの居場所が分からなくて心配な方」へ
塾や部活で帰宅が遅くなる。友達と遊びに行く日も増える。そんな不安を抱えているなら、位置情報がリアルタイムで確認できる端末がとても役立ちます。移動履歴も見られるので、毎日の行動パターンも把握しやすくなります。
「どんな機能が必要か分からない方」へ
見守り端末にはいろんな種類があります。位置情報の精度、通知機能、音声メッセージ、バッテリーの持ち時間、防水性など、生活スタイルに合わせて選ぶのがポイントです。迷ったら、まずは「何に不安を感じているか」を整理してみると、自分に合った機能が見えてきます。
「子どもに持たせることに抵抗がある方」へ
「監視しているみたいでかわいそう」「嫌がられるかも」と感じる方も多いと思います。でも、実際に使ってみると、子ども自身が「これがあるとお母さん安心するんだよね」と受け入れてくれるケースがほとんど。親子の信頼関係を深めるきっかけにもなります。
「登下校の安全対策を探している方」へ
毎日の登下校、特に低学年〜中学生のうちは不安がつきもの。見守り端末なら、学校への到着通知や帰宅通知が届くので、仕事中でも安心して見守ることができます。指定した場所に出入りしたときに通知が届く機能もあるので、通学路の安全確認にも役立ちます。
導入を迷っている方へ、私からのメッセージ
もし今、子どもの外出や帰宅時間に不安を感じているなら、見守り端末は本当におすすめです。 スマホでは解決できなかった部分を、シンプルに、そして確実にサポートしてくれます。
私自身、導入前は「過保護かな?」「息子が嫌がるかも」と迷っていました。 でも、実際に使ってみると、本人も自然に受け入れてくれて、親子の会話も増えました。
「今日は〇〇駅で乗り換えたよ」 「通知が来たから、もうすぐ帰ってくるって分かったよ」 そんなやり取りが、日常の中に安心と笑顔を運んでくれます。
まとめ:安心と信頼のバランスを育てるために
子どもが成長するにつれて、親の手を離れていく時間が増えていきます。 それは嬉しくもあり、少し寂しくもあり、そして何より不安でもあります。
長男が中学生になってから、私たち夫婦は何度も「どこまで見守るべきか」「どこまで任せるべきか」を話し合いました。 その中で見守り端末は、“ちょうどいい距離感”を保つためのツールになってくれました。
スマホのように何でもできるわけではない。 でも、必要なことだけを、必要なタイミングで教えてくれる。 それが、私たちにとっての「安心のかたち」でした。
そして何より、親が安心することで、子どもも自由に動けるようになる。 これは導入して初めて気づいた、大きな変化でした。
家族の中で育まれた信頼
今では、長男が「今日は〇〇に行くよ」と自分から話してくれるようになりました。 通知が届いたら「ちゃんと着いたね」と声をかける。 帰宅が遅くなりそうな日は「メッセージ送ってね」と伝える。
そんなやり取りが、親子の信頼を少しずつ育ててくれています。
長女はスマホを使っていますが、長男にはまだこの端末がちょうどいい。 それぞれの年齢や性格に合わせて、見守りのかたちを変えていくことが大切なんだなと感じています。
最後に:迷っている方へ
もし今、子どもに何を持たせるべきか迷っているなら、まずは「何に不安を感じているか」を整理してみてください。 そして、その不安を“ちょうどよく”解消してくれる方法を探してみてください。
見守り端末は、親の安心だけでなく、子どもの自由も守ってくれる存在です。 我が家にとって、それは「過保護」ではなく「信頼のサポート」でした。

